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『アレルギー疾患での単純ヘルペスと細菌に注意を』木俣院長 寄稿掲載

紀伊民報(2026年5月29日)に、木俣院長の寄稿が掲載されましたので、お知らせいたします。

https://www.agara.co.jp/article/641320

有料記事となっております。(全文こちら)

アレルギー疾患での単純ヘルペスと細菌に注意を/大阪府寝屋川市 木俣 肇(医師・73歳)

和歌山からアトピーの中学生Aさん、喘息とアレルギー性鼻炎の母親Bさんが受診した。

二人とも分子標的治療薬の注射で改善せず、ずっと不眠であった。Aさんは全身のアトピーで、単純ヘルペスを合併し滲出液も多く細菌感染もあった。強い症状よりMRSAを考え、抗アレルギー薬と抗ヘルペス薬とMRSAに効果のある抗生剤を投与した。また新薬の外用剤と保湿剤も塗布していて、その為毎日入浴して外用剤を洗い流しその後にまた塗布していた。外用剤を全て中止し、入浴も1週間に1回シャワーにし抗菌性の布でカバーして皮膚を保護した。

皮膚細菌培養の結果はやはりMRSAであったが、溶連菌も検出され2菌種の感染であった。

2週間後には皮膚は乾燥し、痒みも減少して不眠もなくなった。一方Bさんは、アトピーはないが全身を診察すると所々に単純ヘルペスがあった。アトピーがなくてもアレルギー疾患があると単純ヘルペスは合併しやすく、親子で互いにうつし合うこともある。咳や鼻汁もひどく、気管支炎もあった。抗喘息薬、抗へルペス薬、抗生剤、咳止めを投与した。2週間後、皮膚のヘルペスは治癒していた。しかし皮膚の細菌培養ではMRSAが検出され、親子で感染していた。

喘息も鼻汁も改善し、不眠もなくなった。

Aさんはその後リバウンドを起こしたが、内服と入浴制限とカバーで改善した。皮膚症状は改善していったが、頻繁に単純ヘルペスになった。しかし通院中で発見が早く内服で迅速に治癒した。Bさんの喘息とアレルギー性鼻炎は順調に改善した。しかしAさんが単純ヘルペスを発症するとBさんも発症した。アレルギー疾患があると単純ヘルペスを発症しやすいが、アレルギーが改善すると発症しなくなる。治療を続けると症状の改善につれて、2人とも単純ヘルペスの発症はなくなった。肌の綺麗なAさんを抱き、Bさんは症状改善と医療費の大幅な減少を喜んだ。治療は経済的健康も大切である。