メディア掲載

木俣肇院長の記事を掲載して頂きました 〈6/14朝日朝刊〉

6/14 朝日新聞の朝刊コラムに、提携する木俣肇クリニックの木俣院長による寄稿を掲載して頂きました。

コロナ禍以降、単純ヘルペス感染症の感染が止まないー 接種の有無、新型コロナ感染の有無に関わらず、単純ヘルペス感染者は新生児から高齢者にまでわたっています。

※新生児のヘルペス感染はヘルペス脳炎や細菌感染を合併した場合、敗血症を起こす事もあることを警告しておきたいと思います。

親子間、家族間のうつし合いにより繰り返し感染するパターンが後を絶たず、ここ数年単純ヘルペス感染がなかなか止まらず、シェディング(*)への理解がない方も多いです。

(*)メディ・フュージのnoteに掲載しました記事もご参照ください。

ご掲載頂きました内容は、文字数の関係上短くなっていますが、以下に転載させて頂きます。

 

治療課題は山積 コロナ終息せず

医師 木俣 肇

アレルギー科医として、新型コロナの急性期以降の咳や皮膚症状を治療してきた。連日盛んに続いた新型コロナの報道も最近は急減した。だが、新型コロナは終息したわけではない。後遺症、慢性化、ワクチンの副反応など課題は山積している。

各国で論文が発表されている問題だが、新型コロナによりヘルペスウィルスの再活性化が起こる。帯状疱疹は有名だが、単純ヘルペスも発症する。口唇や性器の単純ヘルペスは理解されているが、それ以外の全身にも発症し、アトピーのないアレルギー性鼻炎の方でも発症することは、理解が進んでいない。

私の医院にはそういう症状の方々が全国からこられる。中には、数カ月から年単位でヘルペスと診断されず、アトピーの悪化とみなされ改善しない方々もいる。しかし抗ヘルペス薬を含む適切な治療で改善する。

海外からは最近、新型コロナによる同時感染として単純ヘルペスと細菌の感染症も報告された。培養すると黄色ブドウ球菌やMRSA、緑膿菌も検出される。抗ウィルス剤と抗生物質で改善するのだが、この事実を社会は知って欲しい。新型コロナ被害を風化させてはならない。