「竹素材のサステナビリティ」についての記事に、医療用不織布ガーゼ バンブス をお取上げ頂きました。
Eluxe Magazine は、ファッションやライフスタイルにおけるエコロジーや持続可能性に、非常に早い段階から特化し、主にイギリスやアメリカで展開されてきたオンラインマガジンです。
【要約】「竹繊維は、サステナブルです。 なぜなら〜」
竹繊維は、本当に持続可能かどうか、ずっと疑問がついて回ってきた。
Eluxe Magazine で環境に優しい生地について話すときは、主にリネン、麻、オーガニックコットンなどがあがる。これらは農薬をほとんど、または全く使用せずに栽培が可能で、生分解されるためであるが、再生繊維の製造にはより多くの技術、エネルギー、化学物質が必要となる。しかし今日、環境に優しくクリーンに製造することが可能になった。
竹がしばしば議論の対象となるのは、竹は成長が非常に早く、再生可能性が高い植物であるが、繊維を分解するために大量の強力な化学薬品を使用する必要があるのに加え、グレーな歴史がある。
たとえば、2009 年に連邦取引委員会 (FTC) が、製品が 100 パーセント「竹繊維」で作られていると主張した企業を追及、結果それは純粋なレーヨンだった。 レーヨンは竹も含めた植物由来のセルロースを化学処理して溶解させて作られており、一般的に持続可能であるとは考えられていない。加えてインドネシア、カナダ、ブラジルで森林破壊が進んでいる可能性もある。
FTCは2015年にも、竹布は単なるグリーンウォッシング(エコであるかのように取り繕ったもの)であると勧告を出している。しかし状況は変わり今、竹繊維は持続可能だ。(途中:リヨセル製法の竹繊維を用いたブランド紹介部分・省略)
新しい竹リヨセル生地の製法は、従来の竹ビスコース生産や、従来の材料と比較して、資源消費を劇的に削減する。竹は木よりも 532 倍の速さで成長し「草」に分類されるため伐採され、枯渇することがないことも注目に値する。 つまり「木を使わず」森林破壊となることがない。
加えて記事中に紹介されている、CleanBamboo のリヨセル プロセスは、他のリヨセル製造方法とは大きく異なり、「有機竹を粉砕してパルプにし、独自の有機無毒溶剤に溶解し、洗って仕上げて乾燥させる」特別な製法だ。
繊維にある微細な穴のおかげで、竹生地は非常に通気性があり、吸湿発散性に優れている。アクティブウェアや夏用の衣類に最適なだけでなく、寒い日に熱を逃がさない強力な断熱特性を備えており、あらゆる天候に対応できるパフォーマンス素材と言える。
また、竹繊維は持続可能で柔らかく清潔なので、医療用にも使用されている。
この使用法は、木俣博士という日本人医師によって臨床された。彼の臨床研究では、竹リヨセルと竹レーヨンはどちらも柔らかくひんやりしているが、竹リヨセルは少しドライな風合いで、紙のような感触があることがわかった。深刻な皮膚疾患を持つ患者を対象とした研究では、この竹素材は、オーガニックコットンやその他の天然素材よりもはるかに皮膚を刺激物から保護するのに役立っている。
木俣医師が使用している医療用竹不織布ガーゼもまた、OEKO-TEX Standard 100認証を受けた竹繊維を使用しており、持続可能な衣料品業界にも朗報をもたらすと言える。(以降省略)
【Eluxe Magazine 記事全文】
https://eluxemagazine.com/culture/yes-bamboo-fabric-is-sustainable-heres-why/